選挙があると、翌朝の新聞がいつもとちょっと違うことをご存じですか?
実は、私たち新聞配達員にとっても“選挙の次の日”は特別な朝になるのです。
新聞が届かない!? 出勤時間がずれる「選挙翌朝」
新聞配達員にとって、もっとも大事なのは「新聞が時間通りに届くこと」。
しかし、選挙の翌朝だけはそう簡単にはいきません。
選挙の開票結果が反映された新聞が印刷されるのは、当然ながら夜遅く。
その影響で、新聞販売店に届く時間も遅れます。
ふだんより60〜90分ほど新聞の到着が遅れることもあり、私たち配達員の出勤時間も自然と後ろ倒しに。
「まだ新聞が届いていない」という状態で待機するあの独特の時間…。
遅く起きられるのはありがたい反面、「本当に間に合うかな?」と毎回少し不安になります。
いつもと違う“明るい景色”に戸惑う朝

普段はまだ暗い時間帯に出発する配達ルート。
しかし、選挙翌日は配達開始も遅れるため、すっかり明るい朝の風景に変わってしまいます。
いつもは静まり返った街が、まるで別の場所のように感じられるのです。
そのせいか、落ち着かない…。
「この家だったかな?」と、明るくなったいつもと違う風景に、不思議な感覚に包まれます。
配達が遅れることへの申し訳なさ
もちろん、どんな事情があってもお客様にとっては“遅れた新聞”であることに変わりありません。
配達先で「今日は遅かったね」と言われるたび、胸の中で小さく頭を下げています。
それでも、選挙の結果をぎりぎりまで盛り込んでくれる新聞社の努力を知っているからこそ、
「ちゃんとお届けしよう」と気持ちを切り替えて配達します。
最後に:新聞配達員の「選挙明けあるある」
選挙翌朝は、いつもと違う。
だけどそれもまた、新聞配達という仕事の一部。
不規則だけど、ちょっと面白い。
そんな“選挙明け”の朝も、新聞配達員にとっては忘れられない経験です。
もし新聞を読んでいて「今日は届くのが遅かったな」と感じたら、その裏にある“いつもと違う朝”のドラマをちょっとだけ思い出していただけたら嬉しいです。