「古い家は維持が大変でしょう?」
よくそう言われます。確かに、冬はしっかり寒いし、あちコチにガタもきています。 でも、今年の固定資産税の通知を見て、改めてこの家が自分たちを支えてくれているのだと、しみじみ感じました。
私の家の固定資産税は、年間で12,100円。 1日に換算すると、わずか「約33円」です。
最新住宅のようなピカピカの設備はありません。 けれど、家族が毎日安心して眠り、過ごせる場所を、わずか33円というコストで守り続けてくれている。
この「低コストな城」があるおかげで、住居費のために必死に働き詰めになる必要がありません。
古いからこそ、私に自由と心の余裕を与えてくれる。 今日は、そんな「古家暮らし」がもたらしてくれる本当の価値について、少し書いてみようと思います。
本音を言えば、葛藤もあった

もちろん、最初から「1日33円で最高だ」と割り切れていたわけではありません。
本音を言えば、私だって最新の設備が整った綺麗な家に住みたいと思ったことは何度もあります。
デザインのいい、かっこいい家に家族を住まわせてあげたい。
でも、現実はそんな余裕はありませんでした。
この家は、両親のそのまた親から譲り受けた古い家です。
正直なところ、「いつかはこんな家ぶっこわして、新築を建ててやるんだ」と意気込んでいた時期もありました。
特に気になっていたのは、子供のことです。
友達が遊びに来るときは「古い家だと恥をかかせていないだろうか」と心配になり、逆に子供が友達の家へ遊びに行くときは「立派な家を羨ましがっていないだろうか」と、親として申し訳ないような、複雑な気持ちになったこともあります。
そんな「新築への憧れ」と「古い現実」の間で揺れ動いていた私が、なぜ今、この家に心から感謝しているのか。
それは、見栄を張ることよりもずっと大切な「自由」があることに気づいたからです。
私が感じている、古家暮らし「3つの大きなメリット」
1.安い
まず最大のメリットは、すでにお話しした通り、笑ってしまうほどの「維持費の安さ」です。
年間の固定資産税は12,100円。家族3人で割れば、1人あたり1日わずか11円です。
2.DIYが思いっきりできる

DIYや物いじりが好きな私にとって、この家は単なる住居ではなく、巨大な「遊び場」です。
失敗を恐れず、どこにでも思いっきりビスを打ち込めます。打ち込みます。
YouTubeを先生にしながら、自分たちの手で暮らしをアップデートしてきました。
- 和室の洋室化: 古い畳の部屋を、自分たちでフローリングに張り替えました。
- 壁紙のカスタマイズ: 子供の部屋を、子供が好きな色の壁紙にしてみたり。
「プロの仕上がり」ではありませんが、不便な場所があれば自分で直し、飽きたらまた塗り替えたり。古い家ならではの贅沢です。
もちろん自分で直せないところもあります。
家の歪みのせいか、歩くと「ギシギシ」と鳴る箇所があるのですが、子供には『うぐいす張り』だよと教えています。
3.子供が強くなった
古い家には隙間が多いせいか、招かれざる客、クモやゴキブリ(G)がよく顔を出します。
ある日、私と妻が外出している時に、家にいた子供から焦った様子で着信がありました。
子供:「……出た!」 私:「何が?」 子供:「どうすればいい!?」
パニック状態。どうやら目の前に「G」が現れたようです。 いつもなら私の役目ですが、その時は

私:「がんばれ! 」
そう言って、電話を切りました。 その後、どうなったか気になって「結果はどうなりましたか?」とLINEを送ってみたんです。
すると、一言だけ返信がきました。
「WIN!」
その三文字を見たとき、「あぁ、成長したな」としみじみ思いました。
もちろん、虫との遭遇なんて古民家に限らずどこにでもある修羅場だとは思います。
けれど、自分の手で乗り越えていく。そんなたくましさを、この古い家が授けてくれたのだと思っています。
ちなみに、パニックになっていた子供が「WIN」を勝ち取れたのには、「凍らせて倒すタイプの殺虫剤」です。
虫と戦うとき、一番嫌なのが後処理ですよね。
叩いて潰してしまうと、どうしても中身が出てしまって気分が悪いものです……。 でも、この凍死させるタイプなら、その心配がありません。参考まで。
まとめ
1日33円。 古い家には不便もあります。でも、その不便さと引き換えに手に入れた「自由」と「家族のたくましさ」は、何物にも代えがたい私の財産です。
通知書に書かれた「12,100円」という数字を見るたび、私はこの家に感謝します。 「今年も、自分らしく生きるための土台を守ってくれてありがとう。
